自分の「強み」を1時間で発見しよう

 

誰にでも強みはある。ただ気づいていないだけ

別に今の生活に不満があるわけではない…

でも何故かプライベートでも仕事でも充実感を感じない…

周りの人達を見れば、みんな生き生きしていて、自信に満ち溢れているようで、とても幸せそう…

一方、自分はというと。
人と比べるのは良くないのは分かっているけれど。でも自分は特に何も取り柄もなく、なんの強みも才能もないように思えて、自信を持つこともできずにモヤモヤした気持ちで落ち込む日々。

でも、本当は、全くあなたに強みや才能がないはずはないのです。

ただ、あなたがあなた自身の強みを知らないだけなのです。

自分のことは、実は自分ではとても気付きにくいものです。

 

自分の強みを知らないでいる為に、仕事場で仕事が出来ると言われている人たちをしり目に卑屈になったり、幸せそうな人たちと比べて、自分は人生を楽しめていないでいると思うのは、非常に損な生き方だと思います。

「強みを知ったことで自信を付けることができた!」

それについて、こんなエピソードがありました。

数年前になりますが、何年かぶりに高校時代の同級生とばったり駅で会いました。

最初、向こうから「〇〇さん!久しぶり!元気?」と爽やかで生き生きとした笑顔で話しかけて来たのです。

でもその時、その突然話しかけてきた人が誰だか分からず困っていると、「忘れた?何年何組の〇〇だよ」と教えてくれて、やっと思い出せたのです。

しかし、なぜすぐに彼を思い出せなかったのか。
それは彼が放っているオーラ(実際に見えないけれど)が、全く違っていたからです。

実は、彼は高校生の時はあまり目立たない、どちらかというと大人しいタイプの生徒でした。しかし、その時に会った彼は自信に満ち溢れ、充実した生活を謳歌しているように見えました。

しばらく話をしているうちに分かった事は、彼は大学で、イベントを企画するサークルに入り、そこでとてもやりがいを見つけたのだそうです。積極的にサークル活動に専念するようになり、「自分にはアイデアを発想することに才能がある」ということに気付いたのです。その気付きが彼の自信に繋がったのでしょう。

彼はそれまで自分でも気づいていなかった「アイデアを発想する」という強みを発見し、それをフルに活用することができたことで、今までの生活が劇的に変わり、自信を持つきっかけになったのです。

己を知る

彼のエピソードからも分かるように、自分の強みを発見することは、自信ももつ力にもなり、生活をより豊かなものにするエネルギーになります。

そこでまず自分の強みを知るには、自己を分析することが必要です。

つまり自分を理解することです。

ひたすら自分の内面と向き合い、自分にはどのような要素があるかを探る『自分探し』の作業のことです。

自分を内観することで、自分は本当は何が得意で、何が苦手か。本当は何が好きで、何が嫌いか等を知ることができます。

また今の仕事は本当に自分にあった仕事なのだろうか。

そもそも自分にあった仕事とは何か。

どうすればもっと充実したメリハリのある生活を送れるのか。

などと漠然と感じているモヤモヤした気持ちを解消する為にも、まず自己を分析し、「己とは何ぞや」を探ってみましょう。

そうすることで、今まで漠然としていたモヤモヤした思いなどを明確にすることができます。「自分を理解する」ことができて初めて自分でも気づいていなかった「自分の強み」を発見できるのです。それが自信に繋がっていき、自身の幸福度を上げることにもなるのです。

自分の強みを発見する

では、具体的に「自分の強みを発見する」ためにはどうすればいいのでしょうか。

ここで、約1時間程度でできる簡単で気軽にでき、そしてとても効果的な分析方法をご紹介します。

紙に書き出す(手順1)

紙に書き出すことは非常に大切な作業です。

紙の上に具体的に文字で書き出すことで、今まで漠然と感じていたものをハッキリと見る(見える化する)ことができます。見える化することで、現状をより具体的に把握でき、また隠れていた想いなどを顕在化させることができます。

それでは、まずは紙とペンを用意し、次の質問について思いつくことを出来るだけたくさん書き出してみてください。

質問

  1. 自分にとっては「当たり前にしていること」を、人から「すごい!」と褒められたことは何ですか?

実は、自分の事って、自分では気づきにくいものです。自分では分からないけど、周囲から褒められたことの中に、自分の強みが隠れているかもしれません。

  1. 自ら意義を感じ進んでする事は何ですか?また自分が価値を感じないのにしている行動で苦痛を感じる事は何ですか?

もしあなたに才能があってやっていることでも、自分の価値を感じないで取り組んでいる行動は、あなたの強みにはなりません。あなたは何に価値や意義を感じるのでしょう。

  1. 時間の経つのも忘れて打ち込めるものは何ですか?

あなたがワクワクしながら取り組んでいること。情熱が止まらないものは何でしょう。

それは好きだから継続して行うことができます。そしてその継続できるということは、才能や強みを開花させるのにとても大切なことなのです。

まさに「好きこそものの上手なれ」「継続は力なり」なのです。

  1. 失敗や欠点を克服し、最後までやり遂げたこと、小さな成功でもいい実績や成果を出してきたものは何ですか?

そのような小さな成功の積み重ねが自分の自信となっていきます。そしてその中に実はあなたの強みが存在しているのです。

  1. 本質的な要素は?

これは身体的、性格的、精神的な要素のことです。

例えば、「背が高い」や「社交的で明るい性格」、「逆境にも負けない不屈の精神」「慎重」などです。

  1. コンプレックは何ですか?

実は、自分が苦手だと感じているものの中に自分の強みが隠れていることが多いのです。

人は、「できない、苦手だ。」と思っているから努力します。できるようになりたい思いで頑張ることにより、そのできるまでの過程を丁寧に分析できるようになるのです。最初から出来て努力をしない人は、できる過程を分析したりしません。なので苦労なく出来てしまう人にそれができるプロセスなどを順序立てて指導したり説明できないことがあります。

コンプレックスを克服することは、誰よりも努力した「あなたの力」になるのです。

強みの分析(手順2)

それぞれの質問に対して、色々と書き出せましたか。

そうしたら、その全ての答えをゆっくりと眺めてみてください。

いくつか共通した言葉や行動はありませんか。

その共通しているところから自分では気づいていない要素や独特の方向性などが見えてきます。

それが、まさにあなたの「強み」となるのです。

導き出したあなたの「強み」をどのように活かしていくか(手順3)

 

あなたの「強み」に気づくことができたなら、それをどのように活かしていくかを考えることはとても大切です。なぜなら「強み」とは、自分の為だけに使っては、自分自身のステップアップにならないからです。また生き生きと充実した人生は、自分だけでは築けません。周りの人と調和しながらより良い人間関係を築くことで、より自身の幸福度も増していくのです。そのためにも、自身の強みは、人のために使ってこそ活きるものだと理解しましょう。

あなたの「強み」を社会にどのように貢献できるかを知るために、もしあなたに誰か尊敬できる人物がいるなら、「〇〇さんなら、どの様に私の強みを世の中の為に使えと言ってくれるだろうか」と客観的に考えてみるのも良いでしょう。もし尊敬できる人物がいなければ、神様や仏様に置き換えても大丈夫です。何か見えない力(Something Great)を想像して、自分が世の中にどう役立っていけるかを尋ねてみてください。

まとめ

自分の「強み」を発見することは、他人より自分が優っているところを発見することではありません。

他の人と比較して優劣をつけることと、自己分析し、自分の強みを知ることは全く別のものです。

一人ひとり、顔も性格も違っているように、人の強みも千差万別なのです。そしてまた違っているからこそ、それが強みともなるのです。

そしてどれが正しい、どれが良いという判断ではなく、その「違い」に気付き、お互いを認めあい、尊重しあい、補いあっていくこと。それがそれぞれの人が持つ「強み」を世の中に活かし、個々の充実した生活を送れるカギになるのではないでしょうか。