繊細な人の特徴とは?繊細な人が上手く生きていくコツ3選!

 

繊細な人とは?繊細な人のサインや特徴

「繊細な人」とは、皆さんもご存知の通り、感情などが細やかな人でデリケートな人のことを表しています。

では実際に繊細な人の特徴について、いくつか挙げてみましょう。

 

1.気を遣いすぎる

人の気持ちに敏感であり、優しいがゆえ、他人の事を気遣う気持ちが強いのは、繊細な人の特徴の一つです。「相手はどう思っているだろう」「これは迷惑ではないか」「さっきのは言いすぎたのではないか」など色々と気になって、気を遣うのです。当然ですが、そこまで気を回していると、次第に気疲れしてきます。繊細な人は、気を遣いすぎて、しばしば気疲れしている時があります。

気を遣わないのはどうかと思いますが、度を過ぎると相手も自分も疲れてしまいますね 。

 

2.他人の感情に敏感

上記のように、他人のことを常に気に掛けるなど、他人の感情に敏感です。さらに言うと、感情を読み取る能力に長けています。声質、口調の違い、表情の変化などを見ながら、相手の感情の変化を細かく読み取ることが得意と言われています。

それだけ、他人の言動に敏感であるがゆえと言えるでしょう。家族や友人など自分に近しければ近しいほど、まるで自分のことのように感じるのです。

周りに起こっていることを常に気に掛け、言うなれば外部の刺激に敏感で、あらゆることを察知するでしょう。

 

3.優柔不断

繊細な人は、あらゆる事を考えてから物事を決める傾向にあるので、他人からは「優柔不断」の人間として映りやすいでしょう。飲食店でメニューの中から食事を選ぶ際も、何かと時間が掛かってしまいます。時間が掛かる理由は、色々なことを考えすぎているからです。

そして、あらゆる可能性を考慮した結果が、その状況にそぐわなかった、もしくは間違っていた場合、繊細な人は非常に落ち込むでしょう。

もともと打たれ弱いタイプですが、熟考した結果であればなおさらそのダメージは大きいです。普通の人は、流せるようなことでも、後々まで引きずります。周りの人は、その状態を支えてあげることが必要な場面も当然出てくるでしょう。

 

4.自分の意見を我慢する

上記でも散々言っている通り、他人の感情を伺ったり、敏感に反応しますので、自ずと自分の意見は後回しになったり、自分の意見があるのに隠そうとします。繊細な人は、常に自分より他人が気になるので、自らの言いたいことがなかなか言えません。

当然言いたいことも言えなければストレスが溜まるので、感情が爆発することもあります。また悪いケースであると、精神的に病んでしまうなどの症状が出てしまうこともあります。

 

5.マイナス思考

常にいろいろな可能性を考えてしまう繊細の人ですから、なかなかポジティブに考えられないのも特徴の一つです。「あぁ考えたらダメだし、こうなってもダメだな」と悪い方向にも考えがちです。また、たとえば友人と言い争いになってしまったときは、「あぁもう全て終わったな」と悲観的になりがちです。本当ならば、仲直りする選択肢もあるはずなのに、悪い方向ばかり頭に浮かんでしまうのです。

 

繊細な人をあらわず言葉「HSP」とは?

皆さんは、HSPという言葉を知っているでしょうか?Highly Sensitive Person(ハイリ-センシティブパーソン)のことをあらわし、その名の通り、とても繊細な人のことを言います。

繊細で、物事に敏感で、感受性が強い人たちのことを表す言葉として、エレイン・ アーロン博士が提唱しています。HSPは特にそういった気質のある大人の事を指しますが、子供のことを指す場合はHSC(The Highly Sensitive Child)というそうです。

日本ではあまり馴染みのないフレーズではありますので、繊細な人という認識ではなく、うつ病や躁うつ病の症状と誤解している人が多いと言われています。「自分は繊細な人ではなく、うつ病なんだ」と本人ですら、認識間違いをしているケースも少なくないようです。

 

なお、HSPは病気でも何でもなく、普通のな特性の一つです。私たちの中の一定数存在していると言われていますが、生まれ持った気質であり、精神患者ではないのです。また、外交的や内向的といったジャンルとも違うものです。実際、HSPの人は必ずしも内向的な人ではなく、外交的な人もいるようです。しかし、その繊細さを誤解され、勝手に「内向的な人」と言われてきてしまったのです。

 

繊細な人の長所と苦手な状況

長所と短所は背中合わせと言われていますが、繊細な人も当然長所があります。どうしてもネガティブに考えてしまいがちなタイプですが、まずは良いところに目を向けてみましょう。

 

長所 ① 気配り上手

他人の感情に敏感だからこそ、周りの他の人が気付かないような事も分かるのは、良いこともたくさんあります。気遣いは誰でも出来るものではありません。皆さんもある程度お気づきの通り、鈍感な人はどこまでも鈍感です。「気付け!」と言われて気付くものでもありません。このように気配りが出来ることは、立派な武器なのです。

 

長所 ② アーティスト気質

感性が豊かと言われているので、どちらかと言うとクリエイティブな物事に関心が強いでしょう。美術センスに優れていたり、音楽が好きでその分野に携わっている著名人も多いと言われています。繊細だからこそ、芸術の繊細な部分が理解できるのかもしれませんね。

 

長所 ③ 空気が読めて頼りになる

繊細さと頼りになるというのは、一見正反対のように思えますが、空気が読める人というのは非常に頼りがいがあります。周りの様子を見ながら行動できるので、誰かが困っていたらすかさず、助けることができるので、周りの人からは頼りになるなぁ、と思われやすいです。心強い人として認められることが多いでしょう。

 

繊細な人が苦手な状況

繊細な人は、ある特定の状況下で非常に不快感を感じることがあります。もしあなたが、繊細な人なのであれば、こういった状況を避けるようにすることは、大切な手段の一つです。

 

① 感情がこみ上げてきているのに、冷静にふるまわれる

繊細な人は、何かを見たり経験して感情的になることはしばしばあります。一度感情的になると、その感傷に浸る時間が一定時間あるのですが、それを冷静に対応されたりすることに、非常に違和感を感じます。自分のことを理解する気がないとすら思うでしょう。

 

② 失礼な態度を取られる

繊細な人は真面目です。他人の事を傷付けたくないですが、同時に自分も傷付けられたくありません。ですので、相手が失礼な態度を取ってくると非常に不快感を感じます。理不尽に当てつけのような態度は当然、ペンをカチカチさせる音や貧乏ゆすりなどにも、強い不快感を感じるでしょう。

 

③「繊細」を悪く受け止められる

「繊細」という言葉は、時と場合によっては悪く受け止められることもあるでしょう。繊細をただの「柔な人」と思われたり、悪意のある意味に捉えるのは、非常に嫌な気持ちになるでしょう。また人にもよりますが、「繊細であること」自体を悟られることや、知られる事を隠す人もいます。その理由は単純です。周りの人が「繊細であること」を良く思わないと分かっているからです。繊細であることが悪く思われるのであれば、繊細な自分を隠してしまおうとするのです。

 

④ グループでの行動

人混みや、騒音の多い場所は好まない傾向にあります。ゆえに、大人数で行動を共にすることに嫌悪感を感じることが多いでしょう。どうしても、グループで居なくてはいけないこともあるので、その場合はある程度我慢はしますが、出来るだけ単独行動できるようにしているようです。

 

⑤ 建設的な批判

批判をされて、気分が良い人はいないでしょう。しかし、繊細な人は特に、建設的な批判に弱いです。繊細な人は、打たれ弱く真面目です。上司などから、理路整然とした批判を受けると、途端に自分一人で抱え込み、真剣に落ち込みます。真面目に、そして重く受け止めすぎてしまって、自分を追い込みすぎてしまうのです。

 

 

繊細な人が上手く生きていくには?

繊細な人が出来るだけ上手く世の中を渡っていくためにはどうすれば良いのでしょうか?非常に肩身が狭い思いや、生きづらさを感じてしまうのも、感受性の強いからゆえでしょう。自分の性質と折り合いをつけて、上手く付き合っていくための方法をいくつかご紹介したいと思います。

 

1.複雑な人間関係について

人の感情を強く受け取り、強く影響を受けてしまいがちなので、人間関係が複雑なところは出来るだけ避けたいところです。繊細な人の場合、そういったグループの人間関係からは遠ざけて過ごすのが、快適に過ごせます。

「一人で居たら嫌われるのではないか?」

確かに皆に嫌われたくないという気持ちが人一倍強いでしょう。しかし、自分が居心地の悪い場所で無理し続けること自体、長続きしません。ある程度、表向きの会話は人に合わせなくてはいけない場面は、公の場ではあるでしょう。しかし、プライベートにまで踏み込んでまで、合わせなくても良いのです。

友達が多い人が幸せそうに見えますか?確かに幸せなのかもしれません。

しかし、自分が同じようになったら、それは幸せなのでしょうか?もしかしたら、日々辛さを感じるかもしれません。何に幸せを感じるかという感性は人それぞれです。

あなたが心地よいと思う人間関係を築けば良いのです。

 

2.自分が辛くなった時の逃し方を知る

辛い気持ちになったときや、苦しい気持ちになる、人の気持ちに感化されすぎて息苦しくなったとき、きちんと自分を逃せていますか?

繊細な人は、痛みに非常に敏感です。他人の気持ちもそうですが、自分の心の痛みにも大変敏感に感じ取ります。そういった辛い状況を逃す手段を必ず持ちましょう。

たとえば、切り詰めて仕事をすると、どうしようもなく疲れて、何もできないような状態になるのは、体だけでなく心も疲れているからです。人込みを避け、一人でゆっくり出来る時間を作りましょう。出来れば、スマホや電子機器などの側にいない方が、より良いでしょう。

刺激や喧噪から自分を遠ざけて、心を休ませる時間を作るのです。もし、仕事や子育てなどで24時間フル稼働という状況下でも、どうにかして自分だけの時間を作るのが大事です。家族などに頼めないのであれば、お金を出してでもプロや他人に頼むのも一つの手です。

大事な家族と上手くやっていくために、まずは「自分が休む」ことが重要なのです。

 

3.「自分は自分」と意識を向ける

繊細な人というのは、全く奇特なことではなく、一つの性質にすぎません。それを自分自身の中で、きちんと認識し受け入れることが重要です。ついつい周りのことが気になり、自分が変わった人間なのではないか、と思いがちなのが繊細な人の特徴でもあります。しかし、その周りの人も、もしかしたら「繊細な人」はいるかもしれません。その人は上手く隠しているだけで、実際は「繊細」な心の持ち主の可能性は十分あります。

他人なんて、自分のことは分からないのです。家族でも分かり合えない部分があるのですから、それよりも会う頻度の少ない人に自分を見極めるなんてことは、できないし分からないです。このように他人に目を向けるよりも、「自分は自分」と意識のベクトルを変えてみることの方がよっぽど重要です。

「自分が変わってるのではないか」とは思わず、「今自分が思っていることは、自分だから思えることで、決して変わっていることではないのだ」と意識し出すことで、自己を肯定できるようになります。

「自分を許す」というのは、ネガティブ思考になりがちな繊細な人にとって、重要なポイントになるのです。

 

まとめ

繊細な人は、他人を優先するあまり、自ずと自分に厳しくなりがちです。他人の気持ちの感受性の高さはどうしても無視できませんが、緩和させることはいくらでもできます。 いかに自分を抑圧するような環境から逃してあげるかという術を知っているか、また自分を認めてあげるか、というのが繊細な人が世の中で上手く生きていくある種のコツなのではないでしょうか。