人見知りを治す方法ってあるの?人付き合いが楽になる方法5選
目次
人見知りの原因・特徴とは?
人見知りというのは、一般的に「コミュ障」とセットで使われるほど、人とのコミュニケーションに対して苦手意識を持っている人たちのことを表す言葉で、実際に自分を人見知りと認識している人も、そのように思っていることが多いようです。
人見知りの程度は、その人にも寄りますが、特に初対面の人に対して話をすることに抵抗を感じます。「ドキドキするな~」とか「話し方とか嫌われてないかなぁ~」と思ったり、人からの見られ方を気にします。最近は、人見知りとは言わずに、「コミュ障」と表現されることも多く、「私、コミュ障なんだよね~」というセリフも意外と周りで聞くのではないでしょうか?
しかし、そういう人に限って「コミュ障」実際ではないことが多いです。先ほどの、「私コミュ障なんだよね~」と言っていた人のことを、本当にコミュ障だと思いますか?一緒に話していれば普通に話すし、どこがコミュ障なの?と思うかもしれません。
そんな人見知り、コミュ障の原因や特徴は、以下ようなことが考えられています。
1.嫌われるのを極度に怖がっている
自分の事を人見知り、コミュ障だと思う人は、他人から嫌われたりすることに対して恐怖心を持っています。だからこそ、自分の話が面白くなかったら、嫌われるのではないかと思っています。このように思うのにも原因があって、過去に何らかの失敗をトラウマとして抱えていることです。何か自分の話をして、白けたことや場が冷めたことがあって、その過去を引きずっていると、そういう事態になるのを極端に嫌います。
本来は、誰かと話したいし誰かと仲良くなりたい、面白い話をしたいと思っているにもかかわらず、「私コミュ障なんだよね~」と言うことで、予防線を張っているのです。
2.人に関心がない
人に嫌われるのが怖いと言いましたが、同時に他人への関心が低いのも人見知りの特徴であり、原因の一つです。基本的に相手へ何か行動をして嫌われたくないので、自分からは積極的には行動をしません。そうなると、原則受け身になり、その結果無意識に、外からの情報をブロックし、他人への関心がなくなります。
実際、受け身である場合、「あの人怒っているのかな?」と思われたりすることで、さらに人から話しかけられることがなくなるでしょう。
受け身でいる⇒他人に無関心⇒相手の事を知ろうとしないから、他人からも関心を持たれない⇒孤立⇒さらに人と接するのが怖くなる
このような悪循環に陥ってしまうのです。
3.プライドが高い
何故か自分に対して劣等感が強ければ強いほど、プライドが高い傾向があります。自分が誰からも相手にされないと、「周りの奴らがくだらない奴らなんだ」と人を見下して自分を慰めている傾向があります。
「弱い犬ほど良く吠える」と同様で、自分が弱い人間だと悟られたくないがために強がるというようなことです。例えば、女性で「私は群れるのが嫌い。だから独りでいるの」と言う人は、本当に独りでいることが好きな人もいますが、もしかしたら本心は仲間に入れてもらいたいのに入れないから強がっているだけなのかもしれません。
4.劣等感が強い
プライドが高い人は劣等感が強いと言いましたが、なぜ劣等感が強いのでしょうか。過去に強烈に嫌な思いをしたというパターンが多いでしょう。たとえば、人前で何かを発表して、自分では満足のいく出来ではなかったときに、人から思いっきり非難されるとします。自分でも上手くいかなかったと傷を負っている時に、その傷に塩を擦り込むような非難はまさしく、強烈に効きます。
そうした傷を負っても、精神的に強い状態や、もしくはタフな人ならある程度の時間経過で回復しますが、精神的に弱い人や状態の場合は、長引いたりトラウマになります。
それをこじらせると、過去にあったことは必ず次のあると恐怖心を抱くようになり、上記の例であれば、「誰かの前で発表すること」自体を避けるようになります。また、このように人から注意をされないように、人との関わりすらも避けるようになるのです。
劣等感の強さを生み出す要因は、他にも幼少期の経験などありますが、このようなマイナスイメージを強く引きずっているがゆえ、人見知りの原因となっていることは多いです。
人見知りにとって辛い事
では、人見知りの人にとって辛い事とは何でしょうか?
それは、自分から何か話さないと気まずくなるような状況です。プライベートの状況ならば、自分の好きな時に好きな事を言えば良いのですから気にしなくて良いですが、少し改まった場やビジネスシーンなどで、「特に話すトピックが決まってないとき」が一番困る状況でしょう。話す議題が決まっていれば、少し頭を働かせれば、どうにか話題は出てきますが、完全なるフリートークとなると、人見知りの人にとっては非常にハードルが高いです。
例えば、何かの会が始まる前のフリータイムです。会が始まってしまえば、何かイベントが進行するのでそのまま身を任せていればどうにでもなるのですが、その前に人が集まって手持ち無沙汰のときに、何を話せば良いか迷いませんか?
話すことがなければ、何も話さなければ良いのでは?と思う人もいるかもしれませんが、少しの人数の人が集まった時に沈黙が続くのは、明らかに気まずい状況です。テストでも受けていて、私語を慎む状況以外、大抵の人は場を和ませようとするでしょう。こういった、場を持たせることは、人見知りの人にとって苦痛でしょうがないでしょう。
仲の良い友人が居れば別ですが、それ以外の場合はどうすれば良いか分からず、その時間が長く感じるでしょう。
悩みを克服!?人見知りを治す方法
では、人見知りを治す方法はあるのでしょうか?
まず、劣等感を持っているなどの意識状態でいきなり人に話しかけたりするのは、無理があるので、その意識からまずは変えていく必要があります。
1.自分の弱みを受け入れて前向きに捉える
「自分が人と上手く話せない事なんて、そんなの分かっているよ!」という人も、まずは落ち着いて、自分の弱みを冷静に見つめてみましょう。本当の自分の弱みを正確に知って、それを認識することは非常に重要です。
例えば、人の前になると緊張して上がってしまい上手く話せないことをコンプレックスに思っているとします。その場合、「上手く話そう」とまず思わないことが重要です。緊張してしまう自分をまずは受け止め、その上でどうするのか対策を考えるのです。
人前に立つと、言いたいことが頭の中で真っ白になってしまうのであれば、自分用のカンペを用意すると良いでしょう。人によってはプレゼン用の資料を見れば説明できる人もいますが、当然そうでない人もいます。自分がそうでないのであれば、出来得る限りの準備をしておくのです。
大勢の前のプレゼンテーションでなくても、たとえば、何人かの初対面の人と会わなくてはならない時の、フリートークに悩んでいたとします。あらかじめ、その人達のことを調べておいて、当たり障りのないトピックを決めておくのです。自分のことを話さなくても、相手に対して関心があるということを示せる「ヒアリングの題材」をいくつかピックアップしておくことで、他人とのコミュニケーションをスムーズにすることができます。
大事なのは、自分が人見知りなのを受け入れた上で、どうやって対処していくか前向きに考えることです。無理に自分を変えることは、余計にコンプレックスを助長させたり、失敗したときの罪悪感を過剰に感じさせたりするので、そういった方法ではない方が良いでしょう。
2.失敗しても死なない、と考える
上記のように、自分の弱みを受け入れつつ行動しても、それでも失敗することはあるでしょう。そして、失敗を恐れてしまうと、トラウマのスパイラルに再度陥ってしまう可能性もあるのです。
そうならないために、意識を変えてみることが大事です。それは、「失敗しても死なない」と思うことです。つまり、別に失敗してもいいと最初から思ってみるのです。たとえば、ここで友達ができなかったとしても、別に失うものはない!と開き直って肩の力を抜いてみると、案外、簡単に打ち解けられたりします。
失敗を恐れるな、と色々な人がよく言うと思いますが、そのように「失敗したってどうでもいいと開き直ってしまうのが人見知りの人たちには大事です。
そうです。友達がいたっていなくったって、人見知りが治ったって治らなくたって、死ぬわけではありません。
3.話す人の傍に居る
人と接する上で、やはり自分の力だけでどうにか出来る状況ばかりではないとは思います。その場合、時には人を頼ってしまうのも手でしょう。グループで話が進んでいる場合、中心に話をしている人の傍に居るのは、一つの策でしょう。
会話に入ることが出来なくても、その場で相槌をしているだけでも、場に慣れる訓練になります。
ただし、人見知りの人にとって、人が集まる場に長く居続けるのは疲労感が溜まってきやすいので、無理は禁物です。
4.人の話を聞く
人見知りの人の特徴の一つとして挙げましたが、他人への関心のなさが他人とのコミュニケーションをする上で壁になります。興味もない人へ関心を持つのは誰しも難しいと思うので、まずはその前段階として、人の話を聞いてみましょう。
その人の話に耳を傾けていると、自分と馬が合いそうかそうではないかというのが自ずと分かってきます。また、そうなると自然とその人に対して少し興味が沸いてきます。興味が沸けば、その人に質問をしてみれば良いのです。きっとその人は、「お、自分に興味を持ってくれているのかな」とあなたに関心を持ってくれるはずです。
「他人がそう簡単に興味持ってくれるはずないでしょ?」と思うかもしれません。しかし、他人に関心を持つことは人とコミュニケーションしていく上で一番大事なことです。
5.自分の弱みを人に打ち明けてみる
「弱みを打ち明けたら、嫌われるかも」と考えていますか?そんなことは考える必要がないです。先ほども言った通り、失敗しても良いんです。仮に嫌われても死にはしません。さすがに毎日顔を合わせる職場の人に、いきなり重たいプライベートのことを話すのは、失敗した後に毎日が辛くなってしまうので、避けた方が良いかもしれませんが、そんなに頻繁に会う機会のない人であれば逆に思い切って打ち明けてみると良いかもしれません。 自分がずっとコンプレックスに思っていたことをさらけ出すことで、スッキリするのはもちろんのこと、相手も「こんな人だったんだ」と興味を持ってくれるでしょう。人見知りの人は一般的に、自分を出さないことが多いので、「あの人何考えているか分からないな」と思われていることが多いようです。
そうであれば、自分の弱いところを打ち明けてしまい、それが受け入れてもらえるならば、怖いものなしです。
他人もあなたと同じような悩みを抱えているかもしれませんよ。
まとめ
人見知りというのは、非常に周りの空気感を敏感に感じ取りやすい性格の持ち主と言われています。気にしてしまうがゆえに、自分をさらけ出せなかったり、人から警戒されて誤解を受けてしまうことも多いようです。
しかしその反面、相手の気持ちを察することができるのでリーダー資質が高いとも言われています。「リーダーなんて!!」と思うかもしれませんが、あなたが短所だと思っていることは、可能性に秘めた資質でもあるのです。
そのことを忘れずに、自分の資質を無理に変えようとせずに、受け入れて前向きに捉えていきましょう。自分は自分。それに自信を持っていけるように、努力をしていけば良いのです。