個人で仕事をしたいと考えているあなたへ

 

あなたはお金の為に、毎日好きでもない仕事をしていませんか。

「今の仕事が好き」、「平凡に生きたい」と思い今の仕事をしているのなら、それでいいと思います。

しかし、ただお金の為だけに、毎日仕方なく満員電車で通勤し、嫌な仕事も上司から命令されるままに従い、残業や休日出勤を強要され、心身共にクタクタに疲れ切って日々を過ごしているなら…。それは最悪のスパイラルに陥っているかもしれません。

お金の為に嫌な仕事でもしなければならない…

果たしてそれは「当たり前の事」なのでしょうか。

 

一昔前の固定観念

今ではもう、終身雇用制度、年功序列制度の社会システムは崩壊してしまっています。しかしなおも一つの企業で勤め上げることに価値をおく人は少なくありません。

それは何故でしょうか。

それは私たちが持っている固定観念または会社が都合よく人材を使う為の洗脳によるものではないでしょうか。

例えば、

  • 定年まで勤めあげるのが無難
  • 余計な挑戦(行動)をしない方が楽
  • 正社員は安定している
  • 独立なんて自分には無理

などです。

 

時代は猛スピードで変わっていく

残念なことに、たとえあなたは変化を好まず、無難に人生を過ごしたいと願っていたとしても、時代は昨今猛スピードで変化しています。今現在は安定していても、この先もずっと安定している保証は全くありません。変化していく社会から見れば、「このままでいい」と何もせずに同じ位置に留まっていることは、実はそれは後退していることを意味しているのです。

 

固定観念の打破

今までは「会社で働いて給料をもらう」ことは当たり前のことでした。辛い事があっても、我慢することも給料の内と思い働いてきたのです。ただ先にも言いましたが、この流動的な時代、何が当たり前なのかの固定観念を捨て、客観的に物事を観ることが大切です。

インターネットが発達した現在、在宅、地方、または海外にいてもコミュニケーションが可能になり、個人で事業を始める、又はフリーランスとして働く為のサービスや環境がどんどん整備されています。

時代は益々「生き方を選び取れる」ように変わっているのです。

「会社で働き続けて給料をもらう人生」か「充実感を持って自分がやりたい仕事で報酬を得る人生」か、どちらを選択するかはあなたの想い次第なのです。

 

個人でできる仕事

では、企業に所属することなく、個人単位でできる仕事はどのようなものがあるでしょうか。

 

個人貿易

例えば、物価の安い国で商品を買い付け、物価の高い国で売る。

または日本で人気のキャラクターやアニメなどの商品を海外に向けて売るなどです。商品を転売することで、自分の利益にする仕事です。

ただ、良い市場や、商品を売るルートを見つけなければなりません。また流行りに敏感であるなどがポイントとなるでしょう。

 

パフォーマー・アーティスト

音楽、演技、ダンス、マジック、占いなどを実演する仕事です。

まさしく「自分の好き」を仕事するので、「苦労もあるけどやり甲斐があるという」と言う人が多い仕事です。

 

アフェリエイター

ウェブメディア、例えばウェブサイト、ブログ、YouTube、メルマガ、SNAなどを運営し、企業のアフェリエイト広告(成果報酬型広告)で収入を得る仕事です。今は、個人が一つの情報発信源となりメディアとして機能しています。すでに経済においてはそれは重要な要素になっているのです。つまり、個人の市場価値が高くなってきているということです。

 

コンサルタント・講師などの先生業

イベントやセミナーなどを開催し、自分のノウハウを指導する仕事。

または自宅を開放し、塾やあなたの趣味を教える仕事もあります。いかに顧客や生徒を獲得するかがポイントになるでしょう。

 

投資家

株や不動産、FX、先物などの資産運用で生計をたてる仕事です。ネット環境があればどこででもできますが、専門的な知識と先を見据えるスキルが必要でしょう。

 

フリーランス

フリーランスとは、特定の企業や団体、組織に所属せずに、自らの才覚や技能を提供し、 企業や個人から請け負った業務を行う、社会的に独立した個人事業主のことです。

フリーランスとスポンサーを繋げるサービスを提供している「ランサーズ」や「クラウドワークス」などを利用するのがもっとも簡単に仕事を見つけることができるでしょう。様々な職種がありますので、自分の技能や趣味を活かした仕事を選ぶことができます。

 

 

個人で生きていく覚悟

しかし「会社を辞めて、個人で仕事をやる!」と決心し、個人で仕事を始めた全ての人がすぐに成功できるとは限りません。多くの個人事業者にとって最初に出会う様々な試練があります。

それらの試練とは例えば、

 

仕事がない

事業を初めてすぐに顧客を確保するのは簡単なことではありません。またすぐに安定した発注を確保できるとは限りません。最初は友人、知人から仕事を回してもらってもいつまでもそれは続きません。仕事がない時期が長くなればなるほど焦りや不安、自信喪失に繋がってしまいます。

 

孤独に耐える

会社を辞めてすぐは、自由を手に入れたと喜んでいても、すぐに厳しい現実と直面するでしょう。その時、これからは自分一人で乗り越えなければならないことを再認識させられます。一人だと一旦悪い方向に気持ちが向くと、なかなかポジティブに気持ちを切り替えるのが難しくなります。

 

生活のメリハリ

個人事業主やフリーランサーにとって始業開始時間や終了時間はありません。また休憩や残業時間も、週末もありません。だからこそ、自分で生活の時間や休日を割り振りするのは大事なことです。自分できっちりと一日の時間の流れや週末のパターンをきめなければ、日々ダラダラ過ごしてしまう可能性があります。

 

家族と一緒なら

もしあなたが家族と一緒に住んでいて在宅で仕事する場合なら、なおさら生活のメリハリをつける事が大切です。なぜなら、その場合、家族から理解を得ることは最も重要なことだからです。例えば週末なのに家庭サービスをおろそかにしてダラダラ仕事をしている(もしくはその逆で何もしていない)や、昼夜逆転して、家族が寝静まってから仕事を始め、昼間はずっと寝ている生活などをしていると、家族からの理解を得ることはなかなか難しくなるでしょう。もし家族から理解されなければ、家に居ることすら針のむしろの様な状態になりかねません。

また24時間、家族と一緒だと、あなた自身、息が詰まるように思えるときがあるかもしれません。その様な時は少し家族と距離を置ける場所を確保しておくのもポイントかもしれません。

個人事業主やフリーランスの人にとって、家族はあなたの唯一の理解者、良き協力者でいてもらえるよう努力が必要です。

 

お金がない

いざ、個人で仕事を始めるにしても設備資金や運転資金がなければ、やりたい事はできません。仕事を始めてすぐに収入が入ってくる場合はいいのですが、大抵は仕事が安定するまでに少なくとも3年くらいは掛かる覚悟しなければなりません。フリーランスになれば、お金を借りるのもグンと難しくなります。十分にまとまった資金を準備して始めるに越したことはありませ。または資本金無しで始められる仕事を選ぶのも手です。

 

事業が軌道に乗るまで

独立する理由はいくつかあるでしょう。「会社を辞めたかった。」「成功する自信があった」など人それぞれだと思います。最初からうまくいけばいいのですが、しかし、多くの独立し個人で仕事を始めた人は挫折を経験します。先にも述べましたが、事業が軌道に乗るにはそれなりの時間がかかります。収入がない時期が長くなれば、不安で眠れない日々が続くかもしれません。また誰にも助けてもらえない孤独に耐えなければなりません。「それでも個人で生きていく!」と決心している人に、またすでに会社を辞め独立し孤軍奮闘して頑張っている人にも、問題を乗り越えれる為のいくつかのアイデアをご紹介します。

 

問題は細分化して考えていく

例えば、あなたが登山している際、頂上のゴールがまだまだはるか遠くに見えると一気に気分が滅入り、本当に頂上に辿り着けれるか不安になります。

または長い長い上り坂を登っていている時も、坂の頂上がはるか遠くに見えると余計に疲れを感じます。

そのような時、まずあなたが立っている足元を見てください。

今、あなたが歩いた一歩は確実にその分だけゴールに近づいたことになります。そしてまた一歩。また一歩と歩くなら、それほど歩き続けることも不思議と苦にならなくなります。

そして気が付けば頂上に着いているのです。

問題に直面している時もそれと同じです。

まず大きな問題を細分化し、解決可能な小さな問題から手を付けていく事で気持ちが楽になり、気が付けば解決に辿り着けることがあります。

大切なのは、ぶれない信念と強い気持ちを持ち続けることです。

 

広い視野と柔軟性

大きな問題を抱える時、その問題を別の視点から眺めてみましょう。

同じリンゴでも光の当たっている部分と影の部分では、見る方向によって、印象も色も形も違って見えます。

何とかしたい一心から余計な情報を次々に取り入れて過ぎて、当初描いていたゴールからどんどんかけ離れ、横道に逸れていく恐れもあります。

常に客観的に物事をみて判断できるように、問題点を書き出し、そこから違う視点で解決方法がないかを探ってみてください。

 

あなたに忠告してくれる人(大切な人vs無視して良い人)

人は時に物事を判断するときに自分の都合の良い情報だけを集めてしまう傾向があります。つまり信じたくないことは意図的に見ない、聞かないようにしてしまうのです。特に一人で仕事をすると、もし最初の一歩を誤った方向に向けた場合、それを自分自身で軌道修正するのが大変難しくなります。
なので、もしあなたに耳の痛いこと、厳しい意見をしてくれる人がいる場合、その人が様々な失敗の経験をしている人で、あなたの欠点をよく知っていて、かつ長い付き合いなら、間違いなくその人はあなたにとって、かけがえの無いとても貴重な存在でしょう。

そういう人は、様々な困難をくぐり抜けてきた経験から、あなたが見えていない部分(欠点や心の隙)を指摘してくれるからです。

一方、もし知り合ったばかりで、あなたの事をよく知らない人が色々と「そんな事は無理だ!」と最初から忠告してきた場合は注意が必要です。

あなたの事をよく知らずに、何かを始める前から分かったようにネガティブな事を言ってくる人はただのおせっかいか誹謗中傷と同じです。その人から知らず知らずにネガティブな思いを植え付けられるかもしれません。そういう人のアドバイスは無視するかできるだけそぉ~と距離を置く方が良いかもしれません。

 

最後に

ここでは決して、後先考えずに「独立すべし!」と言っているのではありません。

独立するにあたってのメリットとデメリットをよく理解した上で、冷静に判断する必要があります。

ただ冒頭にも述べたように、間違いなく時代は変化し続けています。先行き不透明な世の中、絶対の安全はありません。

また日頃から仕事量や賃金の不平等や理不尽さに常に不満を感じている、毎日、毎日、お金の為だけに心身の健康を削ってまで働いているなどの負のスパイラルから脱却する為にも、今から何かをしておくことが大切です。

何か…というのは、知識やスキルへの投資です。

例えば、ビジネスモデルを学ぶこと。

  • 小資本で始められるビジネスは。
  • 在庫をあまり抱える必要のないビジネスは。
  • 利益率が高いビジネスは。
  • 毎月の定期収入が確保できる方法は。
  • その他、支出管理、リスク管理、タスク管理

など、学ぶべきことは山程あります。

また具体的にやりたい仕事がある場合、どんどんスキルをアップすることに努めましょう。

会社勤めをしている間、ただ上司に言われたことだけやっているのでは何も学べません。

常に上記のようなビジネスモデルやスキルアップについて考え続けるのです。

「備えあれば憂い無し」の諺のように今から独立に向けて準備しておくことは大事なことではないでしょうか。