仕事を辞めたい?よくある理由6つと対処法とアドバイス

 


「あぁ仕事を辞めたい」
「毎日辛くて辛くて仕方がない」

そう思って、仕事を辞めるか悩んでいる人は、一体どんな理由で辞めたくなるのでしょうか?多くの人が「仕事辞めたい」と思う理由を見てみましょう。

1.仕事を辞めたい理由:金銭面

多くの人は仕事はボランティアとは当然思っていませんので、金銭的に満足がいっていない場合、「仕事を辞めたい」と思うことが多くなります。例えば、年々ボーナスが減っていったり、いつまでも昇給できないと金銭的不満は募っていきますね。「自分はこんなに頑張っているのに正当に評価されない!」ことが、金銭的不満足を引き起こすこともあります。

また、家庭を養う立場にある人は、より金銭的問題は重要です。子供や家族にかかるお金のことを考えると、少しでも条件の良い職場で働きたいと思いますよね。

2.仕事を辞めたい理由:人間関係

これも仕事を辞めたくなる大きな理由の一つです。直属の上司との相性が合わない場合や、頻繁にトラブルを起こしてしまう場合は大変深刻ですね。それだけでなく、業務の関係で多くの部署の人と関わらなければいけない場合、より一層この人間関係のリスクは常につきまといます。

人によっては、仕事の内容よりも人間関係が上手くいっている職場の方が、辞めたい気持ちは起きないとも言います。それだけ、人間関係という要素は、多くの人にとって仕事をする上で比重が大きいものです。

また、しばしば人間関係は評価にも関わります。上司などの自分の成果の評価者と関係性が悪ければ、評価に響く可能性も大いにあり得ます。本来、仕事の評価はその人を好きか嫌いでするべきではないでしょう。しかし、「話したくないな~」と思えば、『報・連・相』の頻度や態度にも影響を及ぼします。当然、そういった私的な感情は仕事に持ち込むべきではありません。それでも、皆人間です。感情論で動くべきところではないところでも、思わず行動してしまうこともあります。

人間関係のストレスは本当につらいものですよね。対ヒトは、自分だけでコントロールできない要素が多いので、余計に憂鬱になってしまいます。

3.仕事を辞めたい理由:福利厚生

たとえば新卒入社で、希望していた有名企業に入ることが出来たとしても、休みが少なかったらどうでしょうか?毎日毎日残業し、休日出勤もし、徹夜をして、積み重なった肉体疲労は徐々にあなたに精神さえも蝕んできます。肉体的な疲れは気合でどうにかなるのは、せいぜい数日です。やはり高いパフォーマンスを出すには、一定の休みは必要です。

休みなどの福利厚生は、働く上で思った以上に大切です。それを犠牲にしてストレスを抱えてしまって、「辞めたい!」と思うことも少なくないでしょう。

4.仕事を辞めたい理由:家庭の事情

やむを得ない事情で「仕事を辞めたい」と思うこともあると思います。家族の病気による看病や介護などの理由、結婚や出産などの理由も該当します。また、家族の引っ越しや家業を継ぐなどもあるでしょう。

しかし、この家庭の事情というのは、実際のところ「建前」として使っている人も多いようです。後述しますが、退職する場合は出来るだけ円満去ることをおススメしています。それゆえ、本音を言うと波風が立ったり、周囲を不快にさせてしまうので、体裁の良い「家庭の事情」という理由を使うのです。

実際、会社側は、本当の理由を探る必要性はないですから、その「家庭の事情」は本人以外は知る由もありません。

5.仕事を辞めたい理由:夢実現のため

本当はやりたい仕事、もしくは夢があったのに、仕方なく別の仕事についたケースであり得る理由です。一度、別の仕事に就いてみたは良いものの、やはり諦めきれず、今の「仕事を辞めたい」と思うようです。その選択が現実的かどうかは置いておいて、前向きな理由にも思えますが、これも「建前」として使う人もいます。本音は別のところにあるのに、穏便に辞めるために「夢実現のため」という理由を周囲に伝えるのです。

6.仕事を辞めたい理由:ただ単につまらない

実はこの「つまらない」という、まさにつまらない理由ですが、辞めたいという気持ちを非常に引き起こしやすいものです。何がきっかけで「つまらない」と思うかは個々で違いますが、何をしてもつまらないというのは、心の病にかかっている可能性もあります。しかし、やりがいを求めて入社したはずなのに、大した仕事も任されず毎日のルーティンワークに飽きてしまうケースもありますよね。「もっと充実感や達成感のある仕事をしたい」そう思ったはずなのに期待外れだったと思ったことはありますか?これは特に、期待に満ちている新卒入社後に訪れる「ギャップ」という人もいますね。

仕事を辞めたい時の対処法とアドバイス

では、上記のような理由で実際辞めたいと思ったら、どうしたら良いのでしょうか?ここでは実際に、そう思った時の対処法などを一緒に考えてみたいと思います。

①その理由は本当に辞めるべき理由?

【自分でコントロールできないことが原因なら辞めていい】
例えば、人間関係で悩んでいて、ジョブローテーションや支店異動などで解決できなそうであれば、思い切ってやめてしまっても良いかもしれません。しかし、前回も同じ理由で辞めたことがある場合は、自分の言動なども振り返ってみることも重要です。また、人間関係で悩んでいる人は、信頼できる周囲の人や上司、友人などに相談してみるのも一つの手段です。どうしても行き詰まり、うつ病になってり、うつ病になりかけてしまうのであれば、辞めるという選択するのもアリでしょう。

逆に言えば、人間関係以外のことであれば、辞める前に一度止まってみて、出来得るすべての手段を講じた方が良いでしょう。理由は、自分の手で環境が変えられる可能性が残っているからです。受ける仕事の量が尋常でないのであれば、その量を変えるために、上司に相談したり、周りに協力を仰ぐこともできます。

結婚退職はちょっと待って!

結婚を機に辞めようとしている人は、一度考え直した方が良いかもしれません。というのは、仕事のキャリアは一度途切れると再就職するのは厳しい状況になるからです。結婚で辞めた経歴があれば、「今度は出産で辞めるかも?」と思われて不採用になることも大いにあります。自分のこれまでのキャリアを失うリスクは予想以上に大きいです。もし、職場が、出産休暇や時短勤務などに理解があるようでしたら、辞めることは考え直してみてはどうでしょうか?

②辞めるリスクは認識しておこう

辞めてしまえば、「この薄給から逃れられる!」「嫌な上司と離れられる!」「退屈なルーティンワークから卒業だ!」「お局様に意地悪されなくなる!」とメリットいっぱいのように思えますが、辞めるリスクもきちんと認識しておく必要があります。転職活動をする上で、何度も仕事を辞めていれば、当然「すぐ辞められる」と思われて採用の可能性は狭まりますし、転職活動せずに辞めてしまってブランクが空けば、その間は無収入です。貯金で賄わなければなりません。さらに翌年になってしまえば、前年収入から見て徴収される税金に苦しむかもしれません。

③転職活動のスタイルを考えよう

色々考えた結果、転職活動に踏み切ると決めた場合、どういった形で転職活動をおこなうか決めるのは重要なことです。

一つの大きなポイントは、在職中に転職活動を行うか、もしくは辞めてから転職活動を始めるかというところです。在職中であれば機会を見計らって次の職場の開始日を設定すれば、ブランクなく仕事を始めることができます。大抵の転職活動者はこのスタイルを取っていると思いますが、デメリットとしては、現在の会社に在籍している中で、いかに面接等の時間を捻出するか、といったところでしょう。怪しまれず転職活動するのは意外と難しいものです。「周囲にバレてしまってもいいや」と開き直っている場合は別として、円満退社を目指すならできれば隠しておきたいところですね。

逆に、辞めてから転職活動を行う場合は、そういった事は気兼ねなく自由に動くことが可能です。しかし、転職活動が長引くケースも十分にあり得ます。そういった時に、不安感を覚えるのは否めません。とはいえ、せっかく「辞めたい!」と思って辞めた会社の二の舞にはなりたくないですから、自分が満足できる条件の会社で働きたいですよね。自分の希望の会社で、なおかつ内定をもらうというのは難しいですが、妥協はしないでおきたいところです。

まとめ

「仕事を辞めたい!」と思った時に、それを現実的に考えてしまうかまだ我慢できる範囲かどうかというのは、本人の気持ちの余裕とその「辞めたい」と思わせる原因の深刻さによります。

その深刻さというのは、本人にしか分からないことなので、いくら他人に言われたところで、本人が思い込んでしまっている状態では、もしかしたら「辞める方向」に動いてしまうかもしれません。

しかし、辞めたいと思った時に、一度深呼吸して立ち止まってみましょう。辞めることのメリット・デメリットを自分で洗い出してみて、考え直してみることで、気持ちが整理できると思います。

大事なのは、一時の感情に流されず「辞めたい」という気持ちを見つめてみることです。