不安を解消する方法4選!不安の原因から探ってみよう!

 

不安とは何か?不安の正体を知ろう。

あなたは日ごろ不安になりますか?どんな時に不安を感じますか?

一言で「不安」といっても、どういった感情が不安なのでしょうか?漠然と、「不安」にはなるけど、一体何が不安という感情なのか、改めて考える機会は少ないかもしれません。今回は、不安とは何か向き合うこと、そして不安とどう付き合っていったら良いのか考えることで、「不安」とは何か不安に思うことがなくなるようにしたいと思います。

 

不安は2種類ある

不安は、実は2種類あり、『現実的な不安』と『神経症的な不安』というものに分かれます。現実的な不安は、すごく端的に言えば「普通の不安」です。普通の不安と言っても何のことやらと思いますが、私たちが日ごろ感じる不安と思っていただければ良いでしょう。具体例を挙げると、「明日のプレゼンの発表、成功するか不安だなぁ~」とか「今週末、好きな人に告白しよう!嫌われないかなぁ、不安だなあ。」というような、ある意味「なじみのある」不安かもしれません。それでも、私たちは不安によって、体の不調を引き起こしたりします。でも、こういった不安は、いたって普通のものです。

では、『神経症的な不安』とはどういったものでしょうか?

これは、現実的には危険でも何でもない事に対して強い不安を感じることです。こうした不安のパターンはいくつかあります。たとえば、過去のつらい経験をフラッシュバックして不安になって、その不安を払拭できずに精神をすり減らし、結果的に常に不安と恐怖におびえているような精神状態になることです。また、このような具体的な理由がなくても、多くのストレスを抱えながら生活をしている中で、それに対して耐性を強く持っていないタイプの性格の持ち主が、そういった『神経症的な不安』を抱えることもあります。

 

神経症的な不安が、現実的な不安と決定的に違うのは、不安を感じるタイミングや時期でしょう。現実的な不安は、その不安の原因となるもの、たとえばプレゼンが上手くいったなどの結果があれば、不安を感じることはなくなります。しかし、神経症的な不安は、日常に起こるどんな些細なことでも不安になりやすく、いつ不安を発症するか分かりません。また、原因という原因が不確かなので、何かが解決されれば不安が解消されるという簡単な不安ではありません。

 

不安の原因

不安の原因はさまざまであり、逆に特定の理由がない場合もあります。とはいえ、世の中の多くが不安を感じるポイントはいくつかあります。それをいくつか見ていきたいと思います。

 

1.自分に関する予期できない事案が起きた時

自分の身の回り、もしくは自分に不確かな将来や大きなプレッシャーが圧し掛かることになった場合に、人は不安を感じやすいです。たとえば、「明日台風が東京に来るみたいだけど、通勤時の電車大丈夫かな?」といったことは東京在住の人が感じる不安としてごく当たり前でしょう。

しかし、逆に考えると、これは自分の身の回りの事象でなければ不安を感じません。たとえば、北海道に住んでいるとしたとしたら全く不安にはなりません。家族が東京に住んでいて心配にはなるかもしれませんが、自分に降りかからないことなので、薄情ですが不安という感情にはならないでしょう。

 

2.大きな変化がある時

人は誰しも慣れた環境に居ることが心地よく、出来れば今浸かっているお湯にずっと入り続けていたいと思うのが人の常でしょう。中には「それでは自分は成長しない!奮起しなくては!」と立ち上がって行動に出ますが、そういう人でさえ、変化することに対して全く不安を抱かないというのはないでしょう。

そうです。人は変化するときは、不安を感じやすいです。例えば、結婚するときというのは人生の大きな転機です。今まで自分の面倒は自分で見れば良いので、何も気にすることなく自分のしたいことをしていても、誰かと生活を共にするようになれば、少なからずそのパートナーを気遣い毎日送らなくてはいけません。時には理不尽なことや、妥協をしなくてはいけないです。それは一人で居たら起こらないことかもしれません。そうなると、そうした変化に自分が上手く対応できるか不安になるでしょう。

また、結婚しても離婚をなかなかしないのにも理由があると言われています。離婚というのも大きな変化です。人によっては、結婚よりもハードルが高いかもしれません。特に、女性にとっては変化という言葉で片付けられない事象です。離婚をしたくても離婚をしないのは、今まである穏便な生活と生活基盤をすべて手放すという「変化」を受け入れて新生活をするということです。多少の不快な気持ちや嫌な気持ち程度でその変化をうけいれられない人も多いでしょう。そのくらい将来に対して「不安」を感じる変化なのです。

 

不安と病気の関係

前述で挙げた、「神経症的な不安」というのはまさにそれで、『神経症』というのは不安をメインとする心理的な疾患のことを指します。さらに現在は、いくつか症状に合わせて呼び方も細分化されています。たとえば、全般性不安障害、パニック障害、強迫性障害、自律神経失調症、などです。

不安という感情を感じたら、すぐにこういった病気が疑われるかというとそうではなくて、それぞれの疾患に個別に専門家による判断基準があります。そういった専門分野については、今回は省略しますが、そういった関係性があることを認識しておくことと、ある程度理解することは必要です。自分自身がそうなる可能性もあるし、身近な人がなる可能性も当然あります。そうしたときに、受け入れる態勢があるのとないとのまるで違うでしょう。

こうした疾患になってしまった場合、もはや本人の意思が弱い、行いが悪いなどという端的な原因では片づけられないことが大半ですので、そのように責めるのは決してやめましょう。また、優しい言葉を掛けたとしても、そういった心理的余裕がない場合もあります。不安の軽減を手伝うことや、そっとしておくことが双方のために良いでしょう。

 

 

不安を解消するには?解消方法4選

さて、ここでは「現実的な不安」の解消法をいくつかご紹介していきたいと思います。

 

不安は必要なもの、と割り切る

もし、不安がこの世の中にないとしたらどうでしょうか?明日仕事がなくなる不安がない、明日死ぬ不安がない、明日プレゼンが上手くいかないかもという不安がない、朝早く起きられるかどうか不安がない、などです。それらがないということは、つまり人生はすべて確実性があることになります。全て未来が決まっているとしたら、それはつまらない人生になりそうではないですか? 告白が成功するか分からない不安があるからこそ、人は「ベストの告白をしようと努力する」のであって、

告白が最初から成功するならば、良くしようとは思わないですね。プレゼンが不安であっても、その不安を乗り切って成功したときの喜びはひとしおでしょう。不安というのは、人に不安定な感情をもたらすものですが、それを持つことで、そのあとの結果をより充実したものにしてくれる可能性は大いにあるのです。

この世の中、未来が全てわかるということはあり得ません。だからこそ、不安というのは誰にでも付きまとうのです。しかし、その不安と上手く付き合っていくことで、人生が楽しくもなり充実させることもできます。

その方法はさておき、不安は必要なことだと受け入れる気持ちがまずは大事だという事です。

 

何が不安なのか吐き出してみる

「あぁ、不安だ。不安だ」と言ってはいるものの、何が不安なのか吐き出してみてはどうでしょうか?例えば、「明日娘が電車に乗って、成田空港に無事着けるか不安だ」ということがあるとしましょう。娘さんが電車にきちんと乗れないような年齢であれば、誰か付き添いの大人を付ければその不安は解決します。そうでなはなく、成人済みの方であれば、一般的に電車には乗って成田空港に行くことは可能でしょう。では何が不安なのかといえば、途中で事故をしないか、飛行機に遅れず着くかどうか、などであれば、もはやこれは娘さん固有の事案ではなくなってしまいます。事故や遅延は電車側のこちら側でコントロールできるものではないので、防ぎようがないでしょう。唯一出来ることと言えば、電車を使わない、もしくは早めの電車を使う、などです。

不安の詳細を吐き出してみると、意外と解決してしまうことが多いことにお気づきでしょうか?漠然と不安だという前に、何が不安なのか洗い出してみると、意外に簡単なことに気付くかもしれません。

 

人に頼らず、自分に責任を持つ

不安というのは、不確定要素に対して持つ感情であることが圧倒的に多いです。何かを実行するときに、他人の力ばかりを借りて物事を進めようとしていませんか?相手の言いなりになって、自分はそれに振り回されて、あらゆることに不安を感じてはないでしょうか?

もしそうであって、可能であれば、他人に頼ることをやめてみましょう。他人に頼らざるを得ない状況であればある程度仕方ないですが、自分でできることは自分の責任で行動してみることが重要です。人の行動や言動に振り回されず、自分の行動の結果であれば、失敗への不安が軽減する、または仮に失敗しても受け入れられるのではないでしょうか?

たとえば、来週使う資料を自分の手ではなく、誰か違う人の資料を写したり、真似したりして不安になるくらいなら、自分で一から作ってみましょう。自分が今までやってきたことや、感じてきたことを落とし込むことで、それを発表に使う際も、スムーズに言葉が出てきたり、自分でやったからこそ理解できる現象などもあるでしょう。

このように他人任せにしない、ということも不安を軽減するポイントの一つであることがわかります。

 

時には断る

不安になりやすい人にありがちなのですが、「断ったら、嫌われるかもしれない」という感情です。「嫌われるかもしれない」というのは、本当に嫌われるのでしょうか?たとえば、彼氏がいる人が人数合わせの合コンに呼ばれて、本当は行きたくないけど、「嫌われる不安」からやむを得ず行くことにしたとします。果たして、断ったら嫌われるのでしょうか?

そもそも人数合わせなのであれば、誰でも良いのですから、あなたが行く必要もありません。仮に友達が困っていてそれで断ったら友人が嫌ってくるかもしれないと思っているならば、その程度で嫌ってくるならば、そもそも友人ではないでしょう。それよりも合コンに行くことで、彼氏が嫌な思いをするかもしれないという不安は大きくないですか?

大事なポイントはそこです。断ったら嫌わるかもしれない、は大抵断っても大丈夫です。断るときの断り方さえ間違えなければ、その程度で関係性は崩れません。断る責任を持つことも、不安に打ち勝つ一つの方法です。

 

まとめ

不安はなければ良いというものではありません。不安があるからこそ、それを乗り切った後の達成感がある時もありますし、不安を解消するプロセスが自信を持つきっかけになるかもしれません。

誰しも不安に押しつぶされそうになることもあります。来月からどうなるの俺、来年からどうしよう私、など先行きに漠然と不安を抱えることもあるでしょう。しかし、何が不安なのか落とし込んで、一つ一つ解消のために行動することで見えてくるものもあるはずです。

大事なのは、不安を持たないことではありません。不安とは上手く付き合っていくことです。