仕事で自信が持てない自分を変える!すぐにできるカンタン改善法4選

自信がない状態の奥には、向上心が隠れている

どんな仕事をしていても、失敗や挫折はつきものです。ただ頭ではわかっていても、失敗が続いてしまうと、自信がだんだん持てなくなくなる人は少なくありません。

自信を無くしてしまった人の多くは、自信が持てない自分を責め、自己嫌悪に陥ってしまうことがあります。しかし、自分のことを決して責めてはいけません。精神医学的には、自信が持てない状況と何かにチャレンジするときの気持ちは似た状態とされています。両者とも根底には「不安」があり、現状を変えたいという気持ちがあります。つまり考え方を変えれば、自信が持てない状況を成長のチャンスにすることができるのです。

ここまで読んで、「考え方をそう簡単に変えられるわけがない」と思われた方もいると思います。確かに、何十年も生きて身についた考え方をすぐに変えることはできません。しかし、ちょっとした行動をご自身の習慣に加えることで、少しずつ自信が持てる考え方ができるようになります。紹介する行動の中には、プロのスポーツ選手や芸能人も実践している方法もあり、決して難しいことではありません。

私は、自信が持てない人は心の奥に「今の自分ではだめだ」という向上心があり、現状を変えるチャンスがある人だと思います。自信が持てると、仕事が今よりずっと楽しく感じられるようになります。無理のない範囲で、まずは一歩踏み出してみませんか。

仕事で自信が持てない主な原因3つとは

自信が持てないという精神状態は、多くの場合過去の失敗が原因となっています。ここでは改善法を紹介する前に、まずは自信が持てない原因について深掘りしてみましょう。

自信が持てない原因は主に3つです。1つ目は、幼少期などに自分を否定される経験をしたことです。人は幼いころに他者が自分にしたことを覚え、それらを繰り返し行動することで自らの習慣としていきます。例えば親が非常に厳しく、一生懸命努力をしてもあまり褒めてもらえなかった人は、親の自分に対する態度を身に付け、自分に対して厳しい態度をとる傾向にあります。もちろん自分を厳しく律することは立派なことですが、自分自身を否定し続けて肯定されない状態が続くと、自信が持てなくなってしまいます。

2つ目は、ありのままの自分を出せる機会がないことです。人は弱みを他人にさらけ出し、飾らない自分を受け止めてもらうことで、「今の自分でいいんだ」という自信を手に入れていきます。しかし自分の本音を言えずにため込んでしまうと、誰もが経験するような悩みであっても自分だけが悩んでいるように思えてきて、「こんな悩みは人に言えない」と自分自身の中で不安がどんどん大きくなってしまう傾向にあります。

3つ目は、自分の実力よりレベルが高い環境にいる場合です。周りとの実力差が大きすぎて、周囲についていくことができないと非常に苦しい思いをします。仕事で自分の実力以上のレベルが求められ、周りが目標を達成する一方、自分だけが期待に応えられずにいると、少しずつ自信が失われてしまうことが多いです。

このように自分を否定された経験や、ありのままの自分が見せられない性格や環境だったり、周りに対する劣等感を抱いたりすることなどが、自信が失われてしまう原因となっています。

自信をもって仕事ができるようになるカンタン改善法4選

前述したとおり、自信は過去や現在のネガティブな状況によって失われる傾向にあるため、本人が意識してもなかなか回復することができません。しかし本やインターネットでは「人と比べない」「物事を前向きにとらえる」「小さな成功を積み重ねる」など、大切だけどなかなか実践できない改善法ばかり書いてあることが多く、「やっぱり自分には無理だ」と思ってしまう方もいると思います。

ただここでは、誰もがすぐに実践できる自信を持つための方法を3つご紹介します。自分に合うものだけでもいいので、試しに1つでも挑戦してみてください。

1つ目は、声を大きくはっきり話すようにすることです。自信が持てない人は、小さい声や早口で話してしまう人が多く、相手に聞き返されて委縮し、さらに自信を失ってしまうことがあります。そのため、いつもより大きい声でゆっくり話すように心がけましょう。「その程度で自信が持てるの?」と思う方もいると思いますが、聞き返されることは少なくなり、周りに話を聞いてもらっているという感覚が得られることで、自分の意見も少しずつ言いやすくなるはずです。

2つ目は、不安な気持ちを紙に書き出してみることです。不安な気持ちは、発散できずに自分の中でため込むと、どんどん大きくなってしまいます。そのため自分で抱えきれなくなってしまう前に、紙に思うままに気持ちを書いてみてください。「こんなこと考えていたら怒られるな……」と思うことでも、とにかく正直な気持ちを書くことがポイントです。

自分の気持ちを紙に書き起こしてみると、抱えていたもやもやが整理され、自分を客観視することができます。書き終わったら内容を見直したら、びりびりに破くなどして捨ててください。自分の気持ちを不思議と素直に受け止められ、すっきりした気持ちになります。

3つ目は、仕事を先延ばしにしないことです。自信が持てないと簡単な仕事ですら取り組むことが億劫になってしまい、どんどん先延ばしにしてしまいます。すぐに仕事をしないと、周りから怒られやすくなり、さらに自信を失う原因となります。そのため、具体的な時間を決めて早く対応するようにしてみましょう。

例えばメールは3時間以内に返信をすると決めたり、人から頼まれたことは3日以内に対応するようにしたり、雑用は頼まれたらすぐに終わらせてしまうなど、素早く対応するための自分ルールを決めてください。自信がある人は、過去に多くの経験を積んできています。素早く仕事をすることを心がけることで、自然に多くの仕事をすることになります。どんなに簡単な仕事でも、とにかく量をこなしていくことで、自信を手に入れるきっかけになります。

4つ目は、尊敬する人を見つけて近くにいるように心がけることです。例えばイライラした人と一緒にいると、自分までイライラしてしまった経験が一度はあるのではないでしょうか。このように人は、近くにいる人の感情や性格が映ってしまうことが多々あるのです。そのため尊敬できる人のそばにいれば、自然とその人の仕事の仕方を取り入れやすくなります。もちろん部署が異なるなど、どうしても一緒にいるのが難しい場合があると思います。その場合には、その人のメールの文体や、口癖やしゃべり方をまねてみることをおすすめします。まずは形から入ることで、尊敬する人の習慣を取り込みやすくなり、少しずつ自分が目標とする働き方に近づくことができます。

いかがでしょうか。もちろんすぐに効果が出るとは限りませんが、続けていくことで少しずつ自信を手に入れることができます。無理のない範囲で挑戦してみてください。

自信が持てると人生がもっと楽しく

前述しましたが、自信が持てない人には「自分を変えたい」という向上心があり、成長のチャンスがある人だといえます。そのためちょっとした行動の変化を与えることで、意識や習慣が変わり、少しずつ不安が消えていくはずです。自信が持てるようになると、思い切り仕事ができるようになり、充実感を得やすくなります。また仕事だけではなく、プライベートでも自分の好きなことに一生懸命取り組めるようになります。自信を持つことで、人生が大きく変わるといっても決して過言ではありません。

時間がかかってしまうかもしれませんが、自分のペースで挑戦してみてください。