仕事を辞めたい病は克服できる!本当に病んでしまう前にできる事とは?
『仕事辞めたい病』とは?
程度にもよりますが、仕事でなかなか思うように成果が出なかったり、厳しい目標を設定されているなど、厳しい状況に置かれると、「仕事辞めたい」と思うことも珍しくないでしょう。
このように仕事に対して後ろ向きに考える状態を、人は時に「仕事辞めたい病」と呼びます。
症状としては、以下のようなことが例に挙げられます。
- 目覚ましが鳴っても、布団から出られない
- 朝目が覚めたらなんだか体が重たく、憂鬱感を感じたり、食欲をなくす。
- 電車に乗るだけで頭痛がしてくる
- 仕事のことを考えるだけで疲れてくる
- 出勤中、家に引き返そうか本当に悩む
- どの仕事をしても、何をしても楽しくない、やりがいを感じない
- 仕事を辞めたいけど、養う家族のことを考えると息苦しさを感じる
仕事辞めたい病の原因とは?
仕事を辞めたいと悩む原因の多くが、仕事上の人間関係と言われていますが、具体的にどんな要因や出来事なのでしょうか?
パワハラやセクハラ
会社の上司から、理不尽に怒られたり、怒鳴られたり、または残業をいくらしても終わらないような業務を命令されたりするのは、立派なパワハラです。仕事の進め方がいくら悪くても、人格を否定されるようなことを言われるのも、同様にパワハラの一種です。また、女性は上司や同僚などからセクハラを受けることで、仕事や会社に対して言いようのないストレスを感じることもあります。
セクハラは何も、肉体的なハラスメントだけでなく、精神的な攻撃も含まれます。そうしたことが、仕事辞めたい病の要因になることは十分にありえます。
部署に馴染めない
良い人ばかりに恵まれればそれは素晴らしいことですが、人間というのはそれぞれ相性もあるので、人間関係のギクシャクというのは少なからず存在します。自分とは合わないタイプの人が多かったり、変わった人が多ければ、部署に馴染めないということもあります。たとえば、新しく異動してきて、既に居る人たちはある種の固い絆で結ばれていて、あまりあなたを歓迎してくれるような雰囲気ではないというケースがあったとします。そうなると、天才的に社交性に優れている人でない限り、その固い絆の中に入り込んでいくのは難しく、うまく馴染めないという事で悩む可能性が大きくなります。
または、妬みなどで居心地の悪いこともあるでしょう。たとえば、花形の部署からの異動で、それを一方的に妬まれたりすることで、仕事を回してもらえなかったり、逆に「●●に居たんだから、そのくらい出来て当然よね?」と明らかにテリトリー外の仕事を押し付けられる事例は、意外と少なくないです。そういった事があって、部署で孤立してしまうのは、悩ましいでしょう。
女性の難しい人間関係の環境に辟易
女性は体調や気分の上がり下がりで、仕事のパフォーマンスにも影響することがあると言われています。それは、全ての女性に当てはまることではないですし、そうでなく常に高いパフォーマンスを発揮している人もいます。 とはいえ、女性が多い職場は何かと揉め事が多くなります。表立って何か言われることはなくても、裏でコソコソ陰口を言われるなどよくあるパターンです。社内で派閥のようなグループが出来ていて、それぞれが足の引っ張り合いをするというような陰湿なのも女性職場の特徴の一つです。いわゆる「寿退社」する人に、遠回しに嫌がらせをしたり、精神的に追い詰めたり、文字通り仕事を辞めたくなるようなものは多いです。
仕事内容への不満も原因
仕事の業務量が過大になったり、任された仕事の内容に不満を感じるケースも、仕事辞めたい病の要因になることもあります。 例えば、入社してみたら思っていた仕事内容とかけ離れていたというのは、入りたての社員にありがちな「辞めたい病の理由」です。そういった仕事内容のギャップを埋めるのは、いかに理想ばかり見ないで現実的に仕事を受け止められるかにも掛かっていますが、それ以外にそうしたギャップに直面する場面はあります。
例えば、全く予期しなかった支店への異動などです。本社に配属されるはずだったのに、入っていたら聞いたこともないグループ会社へ出向になるというのも、規模の大きい会社に入ればあり得ることです。また、これと同様で、入社時に希望していた業務とはかけ離れた部署に配属されて割り切れない気持ちをくすぶっているパターンもあります。
仕事での失敗
仕事の内容が原因の中でも、プレッシャーに耐え切れなくなって、ストレスを抱え仕事を辞めたいと思うこともあるでしょう。例えば、何か大きなプロジェクトを任されそれに失敗してしまったときに、プレッシャーに耐え切れなくなることもあるでしょう。自信を喪失したり、責任を問われてしまったり、最悪の場合出世から遠のいてしまったり、降格や左遷されてしまったりする可能性もあります。人ですから誰しも失敗はありますが、そういった失敗をしてしまったときに、周りに助けを求められなかったり、自分で自分を責め続けてしまうタイプは、「仕事辞めたい病」をひどく患ってしまいがちです。
辞めたい病を克服する方法
仕事を辞めたいと思う気持ちが、エスカレートして、鬱などの「本当の病」に発展する前に克服したり、対策をする手段はあるのでしょうか?「仕事を辞めたい。でもどうしよう」と悩む人は、まじめで完璧主義な人が多いので、いかにその張り詰めた気持ちを解放するかというのがポイントになるでしょう。
人によって、リフレッシュや気持ちを切り替える方法は違いますが、ここにいくつか例を紹介していきたいと思います。
その前に、あなたがどんな事でストレスフリーの状態になれるか知っておく必要があります。
仕事から離脱するタイプ
ストレスの原因から離れて、リフレッシュすることで元通りの精神状態を取り戻す方法はこちらです。その仕事があなたに苦痛をもたらすもので、まるでコップの水が溢れそうな状態なのであれば、その水は直ちに除いた方が良いでしょう。その水を自分な好きな事で解放してあげるようなイメージです。原則は、各自好きなことををすれば良いのですから、下の例は一例にすぎません。
1.美味しいものや好きな食べ物を目いっぱい食べる
美味しいものを食べている時は誰でも幸せを感じます。厳密には、食事をすると体内でセロトニンが分泌されて人間は幸せを感じています。実はセロトニンを作り出す栄養素トリプトファンは、食事からのみ取り入れることができるものです。 この際ダイエットのことは一旦忘れて、自分の好きなものを食べたいだけ食べるのです。すごくスッキリした気持ちになりますよ。たまには、普段控えているジャンクフードも良いかもしれません。久々に食べると何だかたまらない人もいるでしょう。
2.飲みに行って、気心の知れている友人に愚痴る
愚痴るという行為は、ある意味ストレスを抱えている状態を認識し、向き合っているので、完全に離脱しているとは言い切れませんが、「お酒の力を借りている」と言えば、離脱している手段の一つと言えるでしょう。飲みすぎて前後不覚になるのは、後々が大変だったり周りに迷惑になるので、避けた方が良いですが、適度のお酒は人を開放的にさせます。気心のしれた友人であれば、あなたの愚痴も受け止めてくれるでしょう。
3.遠出をする、もしくは旅行に行く
現実逃避する方法に、旅行を取るのは賢明な手段の一つかもしれません。自分の好きな温泉地などに行くのももちろん良いと思いますが、今まで訪れたことのない場所や、憧れの場所などへ行ってみるのは気持ちを切り替えるには良いです。見たことのない景色や、体験したことのない事は、今までの悩みをささいなものに思わせてくれたり、新たな気付きを与えてくれるきっかけになったりします。
4.趣味に没頭する
自分の好きな趣味に没頭するのは、趣味がある人にとって、何よりも幸せな時間でしょう。ひたすら好きな作家の本を読み漁る、好きなシリーズの海外ドラマを休まずに観たり、普段できないような贅沢な時間の使い方をするのも良いでしょう。
辞めたいと思う原因と直面して解決するタイプ
1.社内で異動願いを出してみる
どうしても働くのが苦痛になるほどの同僚などが居る場合は、上手い理由を見つけて異動願いを訴えてみるのも一つの手です。「●●といったことにチャレンジしてみたい」「▲▲という経験を積みたい」などです。 また、もし切羽詰まっている場合は、人間関係で悩んでいていることを、信頼できる上司であれば相談し、転職を匂わせるのも一つの作戦かもしれません。よほど、あなたのことをお荷物と思っていなければ、あちらから「環境を変えてみないか?」とオファーがあるでしょう。そういった申し出を上手く利用するのも、ひとつの手ではあります。
2.適切で信頼できる相談相手を見つける
上記でも言った通り、上司など信頼できる相談相手を見つけることは重要です。人に話すことで気持ちが楽になるというメリットもありますが、それ以上に自分には見えなかった解決方法を提案してくれる可能性もあります。自分ではできない手段、たとえば異動などを取り計らってくれることもあります。
3.なりたい自分を見つける、もしくは職場に素敵なロールモデルを見つける
憧れの社員や先輩を見つけると、多少つらい事があっても乗り越えられるのも事実です。人の目から見て尊敬できる人は、本人は人一倍苦労しているし、つらい経験もたくさんあるはずです。まずは、そういう人の行動を見て真似してみたり、話してどんなキャリアを積んできたのか参考にしてみるのも良いかもしれません。人は、何か目標があると、それに向かって努力するパワーが沸いてくることも多いです。そういったモチベーションを回復させる要素は、特に仕事に対してネガティブになっているときは必要でしょう。
どうしてもダメなら仕事を辞める
色々試したり、考えてみてもダメな場合、今の職場を辞めるのも選択肢に当然あります。その際は、次の職のことは頭に入れつつ行動するのがベターです。辞めてから転職活動することで生まれるブランクは、時にはマイナスのイメージが付くときもあります。ブランクが空いてしまったときは、転職先に上手く説明できることが必要になるでしょう。
それを避けるのであれば、在職中に転職活動をおこなうのが賢明な手段です。
まとめ
仕事を辞めたいと思う気持ちは、多かれ少なかれ多くの人が持っている感情でしょう。そういった感情をため込んでしまうことは、誰にとっても良くないことで、上手く発散したいところです。人によって、その手段は違いますが、本当に病んでしまう前にストレス解消するのも、社会人にとって必要なスキルなのは間違いないです。